構造化学

構造化学 · 2017/11/12
 キラリティーを持つ分子は往々にして中心性キラルであるが、中にはキラル中心がなくともキラリティーを持つ分子がある。
構造化学 · 2017/11/12
下図はシクロプロパンの電子密度である。これを見ると、炭素原子間における電子密度が最も高い場所は結合の中点ではなく、その少し外側であることが分かる(この図ではかなり怪しいが)。軌道の重なりが一直線の時に比べて小さいので、結合が弱く、不安定になるということである。
構造化学 · 2017/11/12
 Firefly(GAMESS)では、結合次数はMayerの定義によるものを用いている。詳しい話は以下を参考にして欲しい。 I. Mayer,2006,Bond order and valence indices: A personal account,Chemical Research Center, Hungarian Academy of Sciences, H-1525 Budapest,PO Box 17, Hungary この定義は一般化した結合次数とも言える。以下に幾つかの例を示そう。  初めにCO2の結合次数を考える。結合次数は結果ファイルの中のbond...
構造化学 · 2017/11/11
(著)山たー 混成軌道の考えと結び付けて構造結果を記していく。なお混乱しないように、混成軌道は分子の構造を考えるために生み出された概念であることを強調しておく。 Lloyd N.Ferguson,『構造有機化学(上)』,東京化学同人,p.24 には次のように書かれている。...
構造化学 · 2017/11/11
(著)山たー 軌道を混成する際の比率は整数でなくてはならないのだろうか。例えばH2O分子の結合角は104.5°である。結合角から考えて、sp2混成とsp3混成の間であることは分かるが、これを何々混成と表すことは出来ないだろうか?ここで水分子に対して次のような座標軸をとってみよう。