(著)山たー
CourseraのComputational Neuroscienceを受講したので、そのまとめを書いていく。これを書いている時点では全て受講しきってはいない。正直、難しい。
ノートの内容はCourseraの講義内容をベースとして、関連する内容で自分が勉強したことを併記することとした。また、良いことではないのだが、スライドから画像を引用させていただいた。冗長になるため、スライドの画像を(ほぼ)出典なく掲載している。
始めた動機
・脳神経科学の研究をやっている割には知識が無さすぎる。
・さらに言えば、計算論的な立場から神経科学の研究をしているのに、「君、こんなことも知らないの?」となるのは嫌だったので。
コース内容
生物学から計算論まで、丸ごと学べる盛りだくさんな講義内容。Deep Learningなど最新の内容は取り扱っていないが、Neural Networkや予測符号化(Predictive Coding)、強化学習(Reinforcement Learning)など、今でも重要なモデルが学べる。
講師について
Rajesh P. N. Rao先生とAdrienne Fairhall先生のお二人。Rao先生は計算科学が専門で、予測符号化の計算論的モデルを考案した方。現在はBMI(Brain machine interface)の研究もしているらしい。Fairhall先生は生理学と生物物理学が専門で、今は計算神経科学の研究をしているそうな。具体的な研究内容は知らない。
Course Contents
このコースは次の内容を含んでいる。
・基本的な神経生物学(Basic Neurobiology)
・ニューラルエンコーディング(Neural Encoding)
・ニューラルデコーディング(Neural Encoding)
・情報理論(Information Theory)
・単一ニューロンのモデリング(Modeling Single Neurons)
・シナプスモデルとネットワークモデル:フィードフォワードとリカレントネットワーク(Synapse and Network Models: Feedforward and Recurrent Networks)
・シナプス可塑性と学習(Synaptic Plasticity and Learning)
Course Schedule
第2週:ニューロンは何をエンコードするか? ニューラルエンコーディングモデル
第4週:情報とコーディングの原理
第5週:脳からの脳のシミュレーション:単一ニューロンのモデル
第6週:ニューロンのシナプスとネットワークのモデリング
第7週:脳はどのように学習するか? シナプス可塑性と学習のモデリング
第8週:行動学習:強化学習
参考文献
教科書はTheoretical Neuroscience(理論神経科学)である。Web上でpdfが公開されている。さらにありがたいことにExercisesも公開されている。
ashumeow/Computational-NeuroScience:講義をまとめたGithubのリポジトリ。
jtbreffle/Theoretical-Neuroscience-Exercises:Theoretical-NeuroscienceのExerciseの解答をまとめたリポジトリ。
https://github.com/computational-neuroscience/Computational-Neuroscience-UW
関連する有名な論文のリスト:
[1] Two-Dimensional Time Coding in the Auditory Brainstem, 2005
[2] Selectivity for Multiple Stimulus Features in Retinal Ganglion Cells, 2006
[3] Characterization of neural responses with stochastic stimuli, 2004
[4] Analyzing Neural Responses to Natural Signals: Maximally Informative Dimensions, 2003
[5] A Mathematical Theory of Communication, 1948
[6] A Neural Substrate of Prediction and Reward, 1997
分からない用語は
に大概載ってある。あとは生理学の教科書、カンデル神経科学などを参考にする。
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