次元削減
次元削減 · 2019/09/29
主成分分析(PCA)は統計処理でよく使われる手法です.これは直線による距離の2乗平均の最小化を目指している,と言えます.これの曲線版がPrincipal Curveです.ただし,この場合はself-consistentと言う別の制約が曲線に課されます(そうしないと,全ての点を通る曲線が平均距離最小,などとtrivialな結果になってしまうので).
ちなみに,PCAは,計算方法としてはデータ行列の固有値問題になります.さらに,固有値にはそれに付随する固有ベクトルがあり,その固有ベクトルは固有ベクトル空間を成します.固有ベクトル空間は単に固有空間とも言い,固有空間は元の行列に関し不変です(これは小湯ベクトルの定義から明らかですね).元々のベクトル空間は,固有空間の直和に分解されます.
実際にこの辺の話を知らなくても,PCA解析はできます.以前,とある先生とお話したときに,このあたりの固有空間だとかは,線形代数を道具として使う人々には蛇足だと仰っていました.
ちなみに,量子力学を学ぶ人間は絶対にこれを理解しておく必要がある,と言う話も聞いたことがあります.
--- 数学は良いぞ!